このピレネー越えの道を通って、八世紀シャルル大王が(又十九世紀にはナポレオンが)、スペインに攻め込んだ。フランス叙事詩「ローランの歌」によれば、遠征の帰路、殿隊を務めるシャールマーニュ軍随一の勇士ローラン(スペイン名Roldan)に、裏切った味方に手引きされたサラセンの大軍が襲い掛かり、救援を求める角笛も空しく全滅する。

霧深いこの悲劇の場所に、ローランの名剣デュランダルと敵の棍棒を交差した石碑が立っている。

「谷の霧 風捲き起こす ローランの墓碑(はか)

 

 

左矢印: 戻る
左矢印: 前へ 左矢印: 次へ