一方は小麦が稔り、他方は痩せた赤土の斜面で葡萄畑の間、巡礼路はポプラ並木の下を行く。ナヴァラ地方の典型的な風景だ。行く手の丘の上に異教徒サラセン時代の城址が、Monjardinの部落と街道筋を睥睨している。
「城望む 高きポプラの 左右(ひだりみぎ)
黄金(こがね)の小麦 葡萄の緑」
遥かな北に見えるジュラ山脈の切り立った峯から吹き降ろす風に、城の旗印が激しくはためいていた。