「遍路道の標識」
四国の遍路ルートは分かり難い。日本は田舎でも土地の利用度が高いので、平地は勿論、山林の中でも路が分岐している為、一つ曲がり角を間違えれば迷う可能性が高い。従って適切な場所に道標が

あって欲しい。「へんろみち保存協力会」など、複数のNPOが遍路道の標識(図1−4)整備に注力しているが、スペイン巡礼路に比べると貧弱と言ってよい。道標の数が少なかったり、その設置場所が不適切だったり、地方によってばらつきがあったりする。概して集落や都会の中を通るルートでは標識設置に問題がある。無い処があるかと思うと、同じ処に違った種類の複数の標識が重複している。
聞くところによると、設置すべき処でも地権者の協力がなかったり、住民から美観への苦情があったり、NPO同士の調整がない、などが原因らしい。幸い遍路道の世界遺産登録が四国官民の間で盛り上がっている現在の勢いに乗って、広域企業の支援を求める(図5は電柱の独鈷印で四国電力の支援があると思われるが、改良の余地あり)、
住民の理解を求める、NPOの縄張り意識を除いて、分割担当地域を定める、設置箇所の選定に統一基準を定める、などの施策が必要だ。

(6.建設省主管の四国の道標識は遍路道と整合しない。7-9.古い標識.。)
各県毎に遍路道整備の推進組織を作り、県同士で独自の方針に基づいて競争させたらよいと思う。四国全体の統一したやり方などを志向すると、縄張り意識が邪魔して時間の浪費に終わるのではないか。


